定年退職を期にアトリエの整理を始めました。終活も兼ねて手紙や写真もどんどん捨てています。
そんな中あらためて彼の死に出会いました。
早藤昭次さんの年賀状2通が出てきたのです。
これは捨てられないというか残しておきたい。
木版画とそこに記された文がいいなぁ。
彼が亡くなってから何年経っただろう。
2006年のお茶の水画廊で開かれた遺作展で買い求めた油彩は僕の絵を描く部屋の壁にずーっと飾られている。
雨の日の葬列。焼き場から煙が立ちのぼる。
子どものような絵を描きながら僕の絵に不安や暗さが垣間見えるのは彼の死を帯びているからかしら。