免許を取ろうと思い立ったのが39才。遅いほうだ。


車とは無縁でエンジンをかけるのと車が動くことが別々のことだと初めて知った。

教習所で教官がするシートベルトが身体に絡まった初心者の話を周りは笑ったが僕は笑えなかった。

専属の教官が付いた。厄介な生徒への対応だ。

なかなか飲み込めない運転席の僕に彼はこう言った「我々は人工の花でも咲かさなきゃならない」

かくして3ヶ月かけて免許が取得できたのだが30年経っても「人工の花」は自宅の車庫入れが一発で決まるのは稀である。