今年の夏休みの夫婦旅行は、大月から富士急行に乗って富士山駅へ。

風呂にゆったり浸かりながら富士山を見るのが目的だったが、「かすみかくもか」富士山は隠れて姿が見えない。
そのまま1日目は過ぎた。

太宰治の文学碑

惚れたが悪いか (太宰治・カチカチ山)

2日目、河口湖畔をレンタサイクルで一周。ペダルを漕いでも漕いでも妻の背中は遠ざかるばかりで、これはおかしい。
自転車のせいにして妻の自転車に乗り換えたが、やはり追いつかない。また一つ老いを実感してしまった。
ロープウェイでかちかち山の頂上へ登った。
頂上に太宰治の文学碑を知らせる看板があった。
数分、矢印の方向へ山道をくだり、何だ碑なんかないじゃないかと思い始めたとき、央平にその碑はあった。
「惚れたが悪いか」お伽草子「かちかち山」で死に行く狸が最期に言った言葉が刻まれていた。
後方、微かに富士が見えた。